既婚者マッチングアプリが気持ち悪いと言われる理由|実態とリスクを解説
マッチングアプリといえば独身者向けのサービスをイメージされる方が多いでしょうが、実は「既婚者」専用のアプリも存在しています。
国内ではにわかに知名度を上げ続けている中、気持ち悪いという声も多数見受けられます。今回はその理由や実態、リスクなどについて詳しく解説しましょう。
この記事の監修者
音楽家から起業家へ転身。2006年に株式会社Rootersを設立し、「恋屋さん」をコンセプトに男女の出会いを支援。月間1000以上のパーティー開催、延べ参加者100万人超の実績を誇る。過去に東京・大阪・名古屋・福岡に自社ラウンジを展開し、リアルな場でのマッチングにこだわる。「news zero」「マツコ会議」など有名番組への出演多数。エンタメ業界の経験を活かし、人をつなぐビジネスで活躍中。
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既婚者マッチングアプリが「気持ち悪い」と言われる5つの理由
既婚者アプリというサービスの存在に対して、どういった反応を示すのかは人によって異なります。
そんな反応の中に「気持ち悪い」というものがあるようですが、なぜそう感じられているのかについてはいくつかの理由が考えられます。
不倫を助長するサービスだと思われている
既婚者向けのマッチングアプリが気持ち悪がられる大きな理由として挙げられるのが、「不倫を助けるサービスなのではないか?」というイメージを持たれている点だと考えられます。
その理由には、実際の利用実態が影響しています。
たとえば、株式会社Clamppyが既婚者男女を対象に実施した不倫に関する全国調査では、既婚の男性の35%が、女性は26%が結婚生活中にマッチングアプリを利用した経験があると答えています。
そして、その中でも不倫相手と出会った方法として男女ともに最も多かったのが、マッチングアプリだったのです。
データでは、男性が49%と半数近く、女性も35%とトップとなっており、マッチングアプリがいかに既婚者にとっても出会いの場として広く機能しているかが分かります。
このようなデータを見ると、「既婚者+マッチングアプリ=不倫につながっているのでは?」という印象が強くなるのは理解できるところです。
こうした数字がメディアなどで取り上げられるため、真剣な出会いを目的としているサービスであっても、「気持ち悪い」「倫理的に問題がある」と感じられてしまう人が多いのです。
ただ、マッチングアプリを使っている=全員が既婚者アプリを使っているとは限らず、独身者向けアプリに身分を偽って登録し、後からトラブルになったという事例も複数確認されています。
既婚者向けアプリに対してネガティブな印象を持つ方が一定数いることはデータからも裏付けられていますが、サービスによっては安全性の確保や利用者の目的を明確にする仕組みを重視しているものもありますので、イメージだけで判断せずに利用実態や運営体制を確認することが大切です。
既婚者が異性との出会いを求めること自体への嫌悪感
既婚者マッチングアプリに対して否定的な印象を持つ背景には、「結婚しているのに異性と出会う」という行為そのものへの強い違和感があります。
日本においては一夫一妻制を採っていますから、結婚はパートナーとの排他的な関係を前提とするもの、という認識を持っている方が多数派です。
既にパートナーがいる身であるはずの既婚者が、結婚後に出会いを探す行為はパートナーに対して不誠実であり、裏切りといったイメージと結びつきやすく、倫理的に受け入れにくいと感じられる傾向があるのです。
加えて、既婚者向けというサービス設計自体が独身者向けの恋活・婚活アプリなどいわゆる一般的にマッチングアプリとしてイメージされやすいものとは大きく異なるため、「なぜそのような需要があるのか分からない」という戸惑いが嫌悪感につながるケースもあります。
価値観が大きく異なる対象に対して、人は拒否反応を示しやすいものです。
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利用者のモラルが低いのではないかという先入観
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トラブルや金銭問題が多発していそうという不安
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パートナーに対する罪悪感
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身バレや個人情報漏洩のリスクが高そうという懸念
このように、利用経験がない人ほどネガティブな想像が先行しやすい傾向があります。
実態を知らないままイメージだけが独り歩きすることで、「気持ち悪い」という強い表現につながっていると考えられます。
配偶者への裏切り行為に見えるため
社会的な立場などを気にする方も多いかと思われますが、精神面で言えば罪悪感が大きく影響していると考えられます。すなわち、パートナーに対する裏切り行為だと感じる点です。
結婚は、お互いに貞節や信頼関係を預けた状態であるという前提とした契約と考えられています。
もし既婚者が異性と出会うためのアプリを利用していると聞くと、「浮気目的ではないか」「家庭を大切にしていないのではないか」といったネガティブなイメージが先行しやすくなります。
既婚者アプリの利用目的の中には、セカンドパートナーのような婚外恋愛もあれば、悩みを打ち明けられる相談相手、趣味友達探しといったように、味方によってはまだ健全といえる範囲のものもあります。
とはいえ、相手が異性である場合には印象が悪くなってしまう部分は避けられませんし、そこから恋愛関係に発展する、更にはその先に進んでしまう可能性も捨てきれません。
単にサービスの存在そのものが問題というよりも、人それぞれの結婚観やモラル意識との相違が評価を分けているといえるでしょう。
サクラや業者・美人局など危険なユーザーの存在
既婚者アプリユーザーは、誰もが本当に既婚者とは限りません。中には怪しい会員が紛れていることもあるのです。
代表的なのがサクラ・業者・美人局やパパ活目的といったもので、あまりアプリに明るくない方にとっては混同されてしまう部分もあるかもしれません。
しかしその実態は、多少特徴や利用している経緯・目的が異なっていても、等しく出会いのためとは全く違う方向性でアプリに潜んでいます。
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サクラ:アプリの会員数の嵩増し・ユーザーへの課金誘導目的
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業者:運営と無関係の第三者・詐欺、勧誘など手法は多様
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美人局・パパ活:金銭目的で関係を持とうと騙す
特に混同されやすいのがサクラと業者ですが、サクラは運営側が雇いサイトって利益が出るように動く会員であるのに対して、業者などは運営とは無関係に詐欺等を働こうとしている会員を指します。
昨今は「立ちんぼ」などといった言葉があるようにパパ活・売春関連の話で騒がれることもありますが、既婚者アプリ内においても特に男性ユーザーを狙った美人局、パパ活目的のユーザーがいる可能性も捨てきれません。
この中で特に注意したいのが業者、特にロマンス詐欺と形容されるタイプのものです。
セカンドパートナーなど恋愛関係になることを望んでいるユーザーもいますが、このあたりを利用して交際や結婚をにおわせながら、金銭をだまし取ろうとするのが主な特徴です。
政府広報からも、こうした系統の詐欺を投資詐欺などと並んで「SNS型投資詐欺」と称して注意喚起を促しています。
有名なアプリならサクラを雇う必要はありませんが、業者やパパ活、美人局などはどうしても紛れてしまう部分があるため、継続して注意する必要があります。
利用がバレた時の家庭崩壊リスクの高さ
独身の方がマッチングアプリにのめり込んでしまうケースも、決して望ましい状況とは言えません。しかしながら、生活や人間関係への影響という点では、本人の努力次第で立て直せる余地があるのも事実です。
より深刻なのは、既婚者がマッチングアプリを利用し、出会い探しに没頭してしまうケースです。既婚という立場でアプリを使用することは、独身者とは比較にならないほど大きなリスクを伴います。
既婚者マッチングアプリを利用し続けていくリスクという観点でも、その危険性は以前から指摘されています。
リスクは、これまで述べられてきた社会的信用の低下や金銭的な問題だけにとどまりません。最も大きな影響を受けるのは、やはり配偶者との信頼関係です。夫婦関係に亀裂が入る可能性は十分に考えられます。
実際の体験談として、マッチングアプリ依存に陥り、自分ではやめられなくなった結果、最終的に妻へ打ち明けたというケースもあります。
幸い離婚には至らなかったものの、本人は「男性としても、人としても自信を失ってしまった」と語っており、そのストレスから感情が不安定になる場面もあったといいます。
もし発覚せずにマッチングアプリの利用を続けていた場合、不倫などの深刻なトラブルへ発展していた可能性も否定できません。
既婚者がマッチングアプリに依存することは、単なる娯楽の範囲を超え、パートナーとの関係や家庭そのものを揺るがしかねない問題であると言えるでしょう。
配偶者が既婚者マッチングアプリを使っていた時の対処法
使う側になればいくつものリスクを抱えてしまうことになりますが、もし自分のパートナーがアプリを使っていた場合には、ショックを受けてしまうことかと思われます。
そこで、パートナーガ既婚者アプリを使っていたことが発覚した時の対処法についてもご紹介しましょう。
感情的にならず証拠を確保する|スクリーンショットや利用履歴
まず、自分の中では相手が使っていると確信できる状態であったとしても、第三者から見てそれが確定的であるという状態にも持っていく必要があります。
今後の進退をどうするかについて考え切れていなかったとしても、離婚や慰謝料請求といった手段を選択したいのであれば、その時に求められるのは証拠です。
そこまでではなかった、つまり不貞行為に該当するような使い方をしていなかったとしても、既婚者アプリを使っていること自体の証明は様々な方法でできます。
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スマホの閲覧履歴
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クレジット・ETCカードの履歴
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デート等に行った際のレシート
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デート中の写真
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SNSの投稿
既婚者アプリ側も身バレ防止対策を色々と実施していますし、パートナーも後ろめたい気持ちで使っているならブラウザのシークレットモード等を使っているでしょうから、スマホから証拠を探すのは難しいかもしれません。
そこで、より物的な証拠となりやすいものを集めていくのがおすすめです。
クレジットやETCカードなどの利用明細、デートのレシートや写真、最近ならSNSの投稿なども証拠として利用できるかもしれません。
こうした証拠を押さえたうえで、相手に突きつけるのか、それとも不倫=不貞の決定的な証拠が出るまではいったん泳がせるかは、自分次第です。
冷却期間を置いてから本音で話し合う
パートナーが既婚者向けアプリを利用していたと知ったとき、多くの方は強いショックや怒り、不安を感じます。
それ自体は当然の反応ですが、情が高ぶったまま話し合いを始めてしまうと、建設的な解決から遠ざかってしまう可能性があります。
そのため、まずは一定の冷却期間を置くことが重要です。その大きな理由は、感情的な衝突を避けるためです。
発覚直後は裏切られたという思いが先行しやすく、相手を問い詰める形になりがちです。その状態で話し合いをしても、防御的な態度や言い訳の応酬になり、本質的な問題にたどり着けません。
次に、事実確認と状況整理が冷静にできるという点です。既婚者アプリの利用といっても、登録のみなのか、実際にやり取りをしていたのか、リアルで会っていたのかによって深刻度は異なります。
何より重要なのは、感情ではなく事実と将来を軸に話し合うためです。「なぜ既婚者アプリを利用したのか」「夫婦関係にどのような不満や孤独があったのか」「今後どうしたいのか」といった核心部分は、冷静な状態でなければ踏み込めません。
関係修復を目指すにしても、今後の選択を決めるにしても、冷却期間を置いたうえで本音を伝え合うことが、後悔の少ない判断につながります。
離婚や慰謝料請求を検討するなら弁護士に相談する
パートナーが既婚者向けアプリやマッチングアプリを利用していたことが判明した場合、その後の対応として「離婚を考えるべきか」「慰謝料は請求できるのか」と悩む方も少なくありません。
こうした場面でこそ、早い段階で弁護士に相談することが重要です。
まず、既婚者アプリの利用が直ちに慰謝料請求の対象になるとは限りません。実際に不貞行為があったのか、どの程度の証拠があるのかによって、法的評価は大きく変わります。
具体的には、完全に肉体関係にあったことを示す証拠がある、またはそれに類似した行為があったり、それらが第三者の目から見ても明らかであると言える証拠があれば、離婚・慰謝料請求が可能になる確率は極めて高くなります。
反対に、アプリの利用等については発覚しても、そうした確たる証拠が見つかっていない、元から婚姻関係が破綻しているといった場合には、請求できなくなる可能性の方が高くなります。
慰謝料請求や離婚問題は、一度決着がつくと簡単にはやり直せません。後悔しないためにも、感情だけで判断するのではなく、法律の専門家に状況を整理してもらうことが大切です。
既婚者マッチングアプリを使う人の心理|なぜ利用してしまうのか
既婚者アプリが「気持ち悪い」と言われている理由や心理は多くの方が心の中で感じていることかもしれませんが、では逆にアプリを利用するに至る人の心理はどうなっているのでしょうか?
なぜ使っているのかという目的・理由を知ることで、更にリアルな実態が見えてきます。
夫婦関係の冷え込み・会話やスキンシップの減少
既婚者がマッチングアプリに手を伸ばしてしまう背景には、夫婦関係の温度差が大きく関係していると言われています。特に多いのが、結婚後に会話の量が減ったり、相手からの関心を感じにくくなったりするケースです。
交際中は頻繁に交わされていた褒め言葉や気遣いが次第に減り、日常のやり取りも必要最低限になってしまうと、「異性として見られていないのではないか」という寂しさが積み重なっていきます。
同様にスキンシップの減少も深刻で、触れ合いや愛情表現がなくなれば心理的な距離は婚前に思っていた以上に広がりやすく、孤独感を強く抱くきっかけになります。
結婚してから「綺麗だね」と言われることは、いつの間にかなくなっていました。 このアプリでのやり取りを通して、女性としての自分を久しぶりに思い出しました。 身だしなみにも自然と気を配るようになり、最近はコスメ売り場に足を運ぶことも増えています。 毎日の生活に大きな変化はありませんが、男性会員さんからの温かい言葉や労いに、心が満たされる時間があります。
夫は妊娠中からセックスを拒むようになり、産後は私からなんとかお願いして、してもらっていました。そのうちに1年が経ち、ついに本格的に断られるようになりました。誘っても話をそらされたり、見るからにうんざりされたりされて、悲しくてたまらなくて……。でもセックスはしたくて、既婚者専用マッチングアプリに登録しました。
実際の利用者の声を見ていくと、共通しているのは「異性として扱われたい」という気持ちの強さが見て取れます。
結婚生活の中で、外見や魅力について触れられる機会がほとんどなくなり、自分の存在価値を感じにくくなっていた人が、アプリでのやり取りを通して自己肯定感を取り戻していく様子がうかがえます。
一方で、より切実なのが夫婦間のスキンシップの問題です。妊娠や出産をきっかけに関係が変化し、その後も身体的な触れ合いを拒まれる状況が続いた結果、強い孤独感や悲しさを抱え続けたというケースもあります。
既婚者がマッチングアプリを利用する心理の根底には、「認められたい」「必要とされたい」「触れ合いを取り戻したい」といった、夫婦関係の中で満たされなくなった感情が大きく影響しているといえるでしょう。
「異性として見られたい」という承認欲求
パートナーとの関係などに不満を感じるというケースもありますが、そのほかにも「異性として見られたい」という心理が元になっているケースも珍しくありません。
一種の承認欲求ともいえるものですが、結婚生活が長くなる中で夫婦関係は安定する一方、恋愛感情のような刺激は次第に薄れていく傾向があります。
既婚者マッチングアプリを利用する心理という観点で見ると、特別なものではなく、自己肯定感を保ちたいという人間の自然な欲求の延長線上にあると言えるでしょう。
不満を持っているケースとの違いとしては、家庭やパートナーに具体的な不満を持っていない点が大きいです。それよりも、新しい刺激やときめきを欲している面が大きいと考えられます。
ヒールメイトを始めて4ヶ月、素敵な女性と出会い、充実した日々を過ごしています。ヒールメイトを始めなければ、ありえない日常です。ランチをご一緒したり映画に行ったり。人生で最も限られているもの、それは時間。大切なパートナーと一緒に使って行きたいですね。
ここで今の彼と出会って1年。価値観、フィーリングが会う人と出逢えたのはヒールメイトのおかげ。10代の頃のような、恋って楽しくてドキドキして満たされる!などの気持ちになる。生活にハリがでる。 そして、フィルターで相手を検索できるのもいいし、何より運営側がしっかりしていて治安がいい。
実際の利用者の声を見ても、日常では得られなかった充実感や高揚感を感じている様子がうかがえます。アプリをきっかけに、これまでの生活にはなかった楽しみ方が増え、食事や外出などを通じて「時間を大切に過ごしている」という実感を持つ人が多いことがわかります。
条件検索の機能が充実している点や、運営体制がしっかりしていることで安心感を持ちやすいことも、継続利用につながる要因と言えるでしょう。
単に出会いを求めているというよりも、自分を肯定してくれる存在や日常に刺激を与えてくれる関係を求めて利用している人が多いという実態がお分かりいただけるかと思われます。
日常のマンネリからの現実逃避
日常生活の単調さから逃れたいという心理から、既婚者アプリの利用に移るケースも珍しくありません。
最も大きな理由は、結婚生活が長くなるほどにその日常に慣れ、マンネリ化してしまっていると感じている点です。
「やるべきことの繰り返し」になっている生活から、新鮮な刺激を感じる場面は減っていきます。仕事や家事、育児といった責任に追われる中で、自分自身の感情や欲求が後回しになっていると感じるのです。
そうした状態が続く中で、先述したような恋愛関連の刺激、そしてマンネリ化した日常から脱したいという現実逃避的な気持ちから、アプリで新しい出会いを求めようとするのです。
スマホが普及した現代、マッチングアプリは手軽に他者とつながれるうえ、非日常的なやり取りを簡単に体験できるため、現実のストレスから一時的に離れる“逃げ場”として機能している部分もあるといえるでしょう。
子育てや家の家事でおわれる中の楽しみになっています。 どんな方と出会えるかな?トワクワクしながら…マッチ後のお話も楽しいです。 引き続き素敵なご縁があるように探検です笑
毎日同じことの繰り返しで何の刺激もない中、このアプリに登録しました。 大好きな人ができて仲が良い時は仕事も家庭もうまくいくし、喧嘩した時はモヤモヤしっぱなしだけど、久しぶりに色々な感情が蘇り人間らしさを取り戻した気がします。 何より1人の女性として見られることで、綺麗になれました。 グループチャット機能で女友達まで出来て最高です。
実際の利用者の声を見ても、こうした心理ははっきりと表れています。
家庭や育児に追われる生活の中で、アプリでのやり取りが数少ない楽しみの一つになっているという声からも分かる通り、普段は自分の時間をほとんど持てない状況だからこそ、マッチングアプリが小さな息抜きになっていると考えられます。
また、同じ毎日が続くことへの物足りなさから、アプリを通じて感情の起伏を取り戻したと感じる人もおり、新しい相手との関係がうまくいっているときには気持ちが前向きになり、逆に関係がこじれれば落ち込むなど、良くも悪くも心が大きく動く点が特徴的です。
恋愛目的だけではなく、同じ立場の人同士でつながることで、孤独感が和らぐ側面も見受けられます。家庭の外に気軽に話せる相手ができることで、精神的な支えを得ていると感じる人もいるのです。
既婚者マッチングアプリの法的リスク|不貞行為と慰謝料の実態
既婚者アプリを利用する上で、最も気になる法的な部分のリスク。
不倫や慰謝料に関して、もしそうした事態に発展した際にはどういった結果になるのかを解説していきます。
アプリの利用自体は違法ではないが行動次第でアウト
弁護士への相談でもよく説明される点ですが、既婚者向けのマッチングアプリを使うこと自体は、法律に触れる行為ではありません。
アプリを利用しただけで直ちに違法となるわけではないため、この点を誤解している方は少なくないのが実情です。
一方で、不倫問題や慰謝料請求に発展するかどうかは別の話になります。法律上で問題視されるのは「不貞行為」に該当するかどうかであり、これは結婚している人が配偶者以外の相手と性的関係を持った場合に成立すると一般的に考えられています。
つまり、単なるやり取りや好意の有無ではなく、実際の関係性の内容が重要な判断基準になります。民法第七百七十条においては、以下のように示されています。
第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。 一 配偶者に不貞な行為があったとき。
この考え方は判例でも明確に示されています。
昭和48年11月15日に出された最高裁判所の判断では、配偶者以外の人物と肉体関係を持つことが不貞行為に該当すると明言されました。これは、現在の不倫トラブルにおける法的判断の基本的な指針として広く知られています。(引用:裁判所 裁判例結果詳細「最高裁判所判例集」)
そのため、恋愛感情があったか、連絡頻度が高かったかといった事情よりも、最終的に身体的な関係が存在したかどうかが、裁判では最も重視されるポイントになります。この点を理解しておくことが、既婚者アプリ利用に関するリスクを正しく把握するうえで非常に重要です。
不貞行為と認定された場合の慰謝料相場|50万〜300万円
裁判で浮気や不倫の慰謝料が争われた場合、認められる金額には一定の目安があります。
一般的には、夫婦関係がどの程度破綻したかによって大きく変わるのが特徴であり、代表的な基準は次のとおりです。
そもそも浮気・不倫の慰謝料とは、配偶者の不貞行為によって受けた精神的なダメージを補う目的で支払われる金銭のことを指します。
請求の対象は、原則として不倫をした配偶者だけでなく、その相手方にも及びます。精神的苦痛が深刻であるほど、認められる金額も高額になる傾向があります。
慰謝料を求める際の流れとしては、まず当事者同士での話し合いによる解決を目指すのが主で、協議で折り合いがつかない場合には最終的に裁判手続きによって金額が判断されることになります。
双方が納得すれば金額は自由に設定できるため、状況によっては一般的な水準を上回る金額で合意することもありますが、裁判になった場合は過去の判例や事情を踏まえ、相場を中心に金額が算定されるのが基本です。
慰謝料の額は一律ではなく、さまざまな事情を総合的に考慮して決められます。
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結婚生活期間
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夫婦間の子供の有無
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不貞行為が行われた回数・継続期間
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浮気発覚前の夫婦関係の状態
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不倫相手が既婚である事実を認識していたかどうか
肉体関係がなくても慰謝料が発生するケース
発端が既婚者アプリであれ何であれ、パートナー以外と肉体関係を持った時点で慰謝料請求等に発展する可能性は極めて高いです。
では、肉体関係さえなければそうした法的なトラブルに発展する可能性はゼロになるのかというと、必ずしもそうとは言い切れない部分があるのです。
これにはいくつかのケースが想定されますが、どういった関係性なら発生するのかの参考になるでしょう。
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不倫相手と同居していた
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結婚を前提に交際している
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不倫相手のパートナーへ別居・離婚を繰り返し要求している
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性行為に準ずる行為が認められた
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大変高価なプレゼントをしていた
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二人で旅行をしていた
実際の裁判例でも、身体関係の有無だけでなく、交際の内容や継続性、相手の婚姻状況の認識などが重視されています。
たとえば、東京地裁平成27年5月27日の判決では、男性が既婚者であると知りながら約5年間にわたり同居生活を続けた女性に対し、300万円の慰謝料支払いが命じられました。
東京地裁平成17年11月15日の判決では、将来的な結婚を前提とする関係を築き、既婚男性に対して離婚を求める発言をしていた女性に対し、70万円の慰謝料が認められています。
このように、既婚者アプリの利用には想像以上に大きな法的リスクが伴います。アプリの性質上、相手が既婚であることを前提に出会うケースが多いため、「知らなかった」という主張が通りにくいのが特徴です。
トラブルを避けるためには、「肉体関係がなければ安全」という認識は誤りであることを理解し、婚姻関係への影響が生じ得る行動そのものがリスクになる点を十分に認識しておくことが重要です。
それでも既婚者マッチングアプリを使うなら知っておくべき安全対策
既婚者アプリには様々なリスクが潜んでいるわけですが、それでもなお使いたいという心理が働く部分もあります。
最後に、実際にアプリを利用する上で知っておくべき安全面の対策をご紹介します。
届出済みのサービスを選ぶ|インターネット異性紹介事業の確認
既婚者向けのマッチングアプリは、一般的な恋活・婚活サービスとは違い、世間からはどうしても慎重な目で見られやすい存在です。
不倫やトラブルにつながる可能性があるというイメージが強いため、「危険なのではないか」「身元が不確かな人が多いのでは」と不安を感じる人も少なくありません。
そのため、既婚者アプリを利用する場合は、まずマッチングサービスとして適法に運営されているかを確認することがとても重要になります。
安全対策を確認するうえで重要な要素の1つとして「インターネット異性紹介事業」の届け出の有無が挙げられます。法律に基づいて義務付けられているもので、警察署を通じて正式に届け出を済ませている事業者だけが、出会い系サービスを運営できます。
例としてカドルなどの知名度の高い既婚者向けアプリでは、公式サイトにて届け出済みであることが明記してあります。
既婚者アプリは、リスクを理解しないまま利用すると後悔につながりやすいジャンルですが、法律に基づいて運営されているサービスを選び、仕組みをきちんと把握したうえで使うことで、安全性は大きく変わります。
身バレ防止機能が充実したアプリを使う
独身者向けのアプリと既婚者向けアプリの大きな違いが、身バレ対策を講じているか否かです。
独身者向けなら、広くたくさんの相手とマッチングを実現するために、写真やプロフィールなどができるだけ多くの相手に届くような設計になっています。
対して既婚者アプリでは、利用していると周囲に露見すること自体がリスクであるため、できる限り個人の特定がしにくいような設計になっているのです。
それらを総称して「身バレ防止機能」としており、主に以下のような機能が挙げられます。
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プロフィール写真のぼかし加工
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プライベートモードなどの限定公開機能
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ニックネーム登録
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メッセージ・写真の削除(有料プラン加入時が多い)
こうした機能は積極的に活用して、自分と相手の身を守るようにしましょう。
アプリ内の機能以外にも、ブラウザのシークレットモードの活用、デートをするなら証拠を徹底的に残さないといった工夫も大切です。
利用目的を明確にし不貞行為に発展させない
既婚者アプリが厳しい目で見られる最大の理由は、不貞行為に発展しやすい構造にあります。
既婚者同士が出会うことを前提としているため、恋愛関係や肉体関係に進む可能性が高く、結果として慰謝料請求や離婚問題に発展するケースも珍しくありません。
こうしたリスクを踏まえると、利用する場合に最も大切なのは「目的をはっきりさせること」です。同じ境遇の人との悩み相談、趣味の交流、友人づくりなど、明確に線引きされた目的であれば、不貞行為へ発展する可能性を抑えやすくなります。
はじめまして。プロフィールをご覧いただきありがとうございます。
家庭や仕事を大切にしながら、同じ立場の方と気軽にお話しできる場を求めて登録しました。
恋愛や身体的な関係を目的としているわけではなく、日常の悩みや趣味の話などを安心して共有できる落ち着いた交流を希望しています。お互いの生活を尊重し、無理のない距離感でやり取りできればうれしいです。
誠実なコミュニケーションを心がけていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
相手をしっかり吟味することの多い既婚者アプリという環境下では、このようにプロフィールの段階で目的を分かりやすく記載することの重要性はとても高いのです。
まとめ|「気持ち悪い」と感じたらまず夫婦関係の見直しを
既婚者向けマッチングアプリに対して「気持ち悪い」と感じるのは、日本においてはごく自然な感覚といえるでしょう。
ですが、そう感じてしまう原因は単なる嫌悪感ではなく、今の家庭やパートナーとの関係に何らかの不満や距離が生まれているサインかもしれません。
アプリの存在そのものだけに意識を向けるのではなく、まずは夫婦間のコミュニケーションや関係性を見直すことが重要です。
目的の合う相手と出会えれば、夫婦関係も思わぬ形でよい方向に発展するかもしれませんから、ぜひ利用することも選択肢に入れてみてください。
ユアマッチ編集部21名の編集部員が実際に様々なアプリを使って、アプリを調査しています。
この数カ月、あなたはずっと様子がおかしい。浮気しているのではないかと思っているけど、正直に話してほしい。冷静にそう言いました。 すると夫は、自分でもどうにもならなくなってるって。いったいどういうことなのと聞いたら、なんとマッチングアプリにはまってしまったというんです。はあ? という感じでした。 登録したアプリをのぞいてみると、何人かからアプローチがあって、返信してみたけど、誰からも連絡がなく、そのままになってしまったそうです。 それからそのアプリに執着するようになった、時には合コンに行ったりもしたけど、やはり誰ともマッチングしない。どうして自分は嫌われているのか、男として魅力がないのかと悩んでしまったようで……。